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優秀でなければ・・・

「この問題簡単すぎてやる気がしない」
という子がいます。

「そうだったの?ごめんね」
って、少し難しいのを出すと
ああでもないこうでもないと別の話をはじめたり
ものを探し始めたり
頭が痛いとか言い出したり・・・
結局やらない。

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「先生じゃよくわからない!」
という子がいます。
先生を他の先生にかえても
「よく喋るね、疲れないの?」
なんて言ってくれます。

・゜’☆ :*:・:*:・゜’☆ ,。・:*:・ ゜★,。・
レッスン中なのに
ふらふら~っと、他のクラス(私がいる)に入ってくる子がいます。
「授業中でしょ?戻りなよ」
と言っても、
「やること終わったもん」
なんて、すましています。(本当はまだ残っている)
ここに来ても特にすることもなく、
私のスマホを触ったり、おはじきをいじったり・・・

・゜’☆ :*:・:*:・゜’☆ ,。・:*:・ ゜★,。・
受験して、第二志望校に進学を決めた。
決めたのに、通っているのに
「学校の名前は言いたくない」
という子がいます。
「私には言わなくてもいいけど、自信をもって胸張って通うんだよ」
というと、力なく微笑みます。

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この子たちの目的は何でしょう?

この子たちの信念はどのようなものなのでしょう?

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推測することができます。
彼らはおそらく
『優秀でなければ価値がない』
と思っていて、自分が優秀でないと証明されることを恐れています。

きちんとしたご家庭で、
愛情たっぷり、
常に注目や関心を集めながら暮らしている子が多いです。
もちろん、毎日忙しいワーキングマザーの子もいます。


お父さん、お母さんに問いかけます。

 お子さんは優秀でなければいけませんか?
 優秀でなければ価値がありませんか?

大きな声で「Yes!」とお答えになる方はこのブログには訪問されないと思いますが、
ココロの片隅で「そうとも言える」って呟く方はいらっしゃるかもしれませんね。
「できないよりはできた方がいいでしょう?」って声も聞こえて来そうです。

さて、大きな声で「Yes!」の方は、他をあたってください。
私は大きな声で「NO!」です。

子どもは優秀だろうが、劣等だろうが、平凡だろうが、そんなこと、
子どもの価値になんの影響もなく
子どもには価値があります。

その日の宿題がどうとかテストの成績がどうとか
受験が合格とか不合格とか滑り止めとか
関・係・な・い!!!

子どもは私たち夫婦によく似た表情と姿かたちをして、
ママの口調によく似た言葉遣いをして、
一日の終わりにここに帰ってくる。
それだけで私たちにどれほどの生きる力を与えてくれていますか?
それが、あなたにとっての子どもの価値です。

その価値ある子どもが
大きく息ができない状態で
誰かや何かを責めながら
誰かや何かのせいにしながら
自分の課題に向き合う勇気を持てずにいることに気づかないといけません。


子ども自身にとっての価値は、また別のものです。
何に価値があるかを決めるのは
親ではありません。
本人です。

その本人が、
自分のやり方で、
自分の興味で、
自分のペースで、
経験値をあげてレベルアップしたことから
自ずと価値が決まってくるものです。
親は無条件にそれを応援してあげたいものです。


大人の小さな(独善的な)価値観で
透明で美しい子どもの価値を濁してしまわないように

私たち大人にできることは

子どもたちを尊敬し、信頼し、共感すること

これに尽きるのではないでしょうか。


あなたは、自分のお子さんに「共感」できていますか?
自分の価値を無意識に押し付けていませんか?

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(一番星見つけた☆見つかる?ww 加工by次女)





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プロフィール

池田彰子

Author:池田彰子
アドラー心理学、日常、ココロの中などを綴っていこうと思います。