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自分の人生は自分で「やわらかに」決める

アドラー心理学の本を読んだ。
   ↓
自分の人生は自分で決めていると、学んだ。
   ↓
Aさん: わかるけど、わかりたくない。
Bさん: すぐには納得が行かない。
Cさん: やっぱり自分が悪いんだ・・・。

そうかもしれないけれど、そうじゃないし、
何よりも、伝えたいことはそういうことではない!
のです。

確かに、アドラー心理学を学んでいくと
自分と向き合うことが必要になります。
(その方が結果的に生きていくのが楽しくなるからです)

自分を知り、自分を受け入れ、認め、肯定する。
そして、他者を知り、受け入れることができるようになるのです。
そこから、対人関係の中にある人生の様々な問題について
考えるのがアドラー心理学です。

おっと、脱線。

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「現代に生きるアドラー心理学」H.モサック M.マニアッチ 一光社
の中に

「やわらかな決定論」

という、項目があります。
「やわらかな」という日本語が私に響きました。(*^_^*)笑


決定論では因果関係は事実で、
AはBを伴う(導く)
と見なす


私はこの結果(人生)を導いてきたということ?

非決定論は
何の因果関係もありえない
と想定する


私の意志はこの結果と何の関係もないということ?

やわらかな決定論は
その中間

・・・と、あります。

私の好きな折衷案?と、読み進めていくと、

「原因ではなく影響というものを強調し、
事実ではなく確率と可能性について言及します」

と、書かれているのです。
アドラー心理学は基本的にこの立場を取っています。

「選択は必ずしも欲求を意味しません」
「選択できる自由は選択の自由と同じ意味ではありません」
「責任、選択、非難の力動について考慮しなくてはなりません。
アドラー心理学では自分の行動に責任があると考え、他者を責めません。」

以上の青字部分はこの本からの抜粋ですが、いかがでしょう?

ちょっと難しいですね。

でも、何となくお分かりいただけるのではないかと思います。

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私たちは様々な環境の中で生まれ、育ち、成長して来ました。

色々な人に出会い、勇気をくじかれたり勇気づけられたりして来ました。

親や学校から受けた影響は大きなものですし、

自分で選んできたとはいえ、

今ここの私の手の中にあるのは幸福ばかりではないかもしれません。
これまでの私の行動には本当に望んではいないことだってあります。

このことをどう受け入れたらいいのでしょう。


私たちは、限られた人生の中で
「経験」というカードをゲットし、
それをある時は意識的に、ある時は無意識に、
しかしいつもそれは究極的には自分が意図する方向に
使い続けているのです。
「経験」は、文字通り体験でもありますし、
「知識」「思考」(「論理」「推理」)のようなものも含まれると思います。
(だから学ぶことは人生をより良くするために大切なことなのです)

私たちには
自分が持っているこれら有限の「経験」の中で
いつでも「選択」できる自由があるのです。
完璧ではなくとも、最善のカードを選んできているのです。
でも、カードの使い方によっては、
そこから「可能性」や「希望」を生み出すことだってできるから、
よりよく生きるためには想像力と創造力が必要なのです。


私は、アドラー心理学の「自己決定性」を、
これまでの人生を受け入れていくときもそうですが、
これからの人生を創っていくときにこそ、
とてもとても大切にしたい考え方として捉えています。

私にとっての選択の軸は
共同体にとって「建設的か」どうか
自分が本当に望んでいることかどうか
ということです。

やわらかにこれまでの人生を受けとめ
やわらかにこれからの人生を創っていきたいものです。

自分が既に持っているものの中で。

組み合わせを工夫したり、可能性に期待したりしつつ。

もちろん、新しいカードも加えながら。(*^_^*)




最後までお読みいただきありがとうございました(*^_^*)長くなっちゃった!




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そよ風の中のアグロステンマと矢車草



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プロフィール

池田彰子

Author:池田彰子
アドラー心理学、日常、ココロの中などを綴っていこうと思います。