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私の材料

母のことを書こうと思います。

 母は他界しています。

2014年の穏やかな秋の日に
突然の交通事故で
志半ばの尊い命が奪われました。

がむしゃらに突っ走り続けた母の人生。
築き上げたものを後世代に引き継ぎながらも
生涯現役で
多くの人に慕われながら
悠々自適の日々を暮らすはずでした。

2014年10月
生涯現役だったことは間違いないですが(その日も職場へ向かう途中でした)
こんな恐ろしいことが母の身に降りかかるとは誰も想像もしないことでした。

混乱のさなか
私を支えたのは他でもないアドラー心理学でした。
このアドラー心理学を私に教えた(講座を勧めてくれた)のは

母でした。

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愛だけで子育ては難しいというのが私の持論ですが
母は愛だけで二人の子供(弟と私)を育てた人です。

母の持ち前の向上心が
教育に関する情報を母にインプットさせ
当時「良い」とされていた方法で私は育てられました。

「偏差値教育」です。

成績が優秀であることが価値でした。
本当は、母はそこから何か別のものを育てたかったのかもしれませんが、
学生時代の私にはわかりませんでした。
思春期も半ばの高校生から猛烈な反抗期を迎えた私は
随分と両親を落胆させたと思います。

長い反抗期でしたが、
母の晩年は、共にアドラー心理学を学び合う中で
私たち親子はお互いを理解し合い
分かり合える仲になれたと私は思っています。

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私は自分の経験から、

どんなにそれが正論であっても

頭ごなしに押し付けるのでは伝わらないということ、

感情的なやり取りは関係を悪くすること、

関係が悪いと価値観は受け継がれないこと
を知っていました。

アドラー心理学を知るほどに

これらは確信になりました。


ですから、私は自分の子育ては、

経験を反面教師に

アドラー心理学原理で、自分がされたくないことはせずにしてきました。

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結果、3人の我が子たちと私の関係は
和やかなものになっています。

甘やかしたかもしれませんが
それぞれに自立への道を歩き始めています。
子どもたちのやり方を、私は信頼して見守っています。

この関係を作れたのも、
私自身の経験が原点になっているのです。
もちろん、アドラー心理学の学びも大きいです。

人生に起こることは何一つ無駄などない。

マイナスに思えることもネガティブなことも

「ポガティブ」に(もちろんポジティブにも)変換可能なのです。


全ての過去は今に繋がっています。
今がすべての過去を吸い上げているのかもしれません。
私は「過去」は「歴史」「プロセス」だと思っています。
過去を否定しません。肯定します。

但し、「過去」は、現在の決定要因ではありません。
「過去」に意味を持たせているのは、現在の私だからです。


今、私は母に対して、感謝の気持ちのみを抱いています。

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母の死は

私に多くの問いかけを与えてくれました。

「どう生きたいのか」

「(ならば)どのように生きるのか」

「(そして)何を残したいか」

「今、どうするべきか」

「誰を勇気づけるのか」

「誰と共に生きるのか」

全ては自分で決められることでした。


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半世紀生きてやっと大人になれた私ですが
根本的には私は私。
何年たってもどこにいたっても変わらないんですけどね。(笑)

私のポジティブで活動的なところは
幼いころに身につけた自信から来ています。
たぶん。
4月生まれなので、なんでもできた。
母の教育の結果でもあった。

私の朗らかさは
母の性質と父の性質のミックス。
(母のこと書いていますが、私は父親大好きのパパっ子でした)


現在の私が自己決定的に選択している「私」は
明るく 穏やかで ちょっとポンコツ。
優越志向がありますので、努力家です。

あんまり変わっていないです。

つまるところ、私は幸せな人生の途中なのだと思います。

今の私を知っている人も
昔の私を知っている人も
そう思うのではないかな(笑)(*^_^*)






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プロフィール

池田彰子

Author:池田彰子
アドラー心理学、日常、ココロの中などを綴っていこうと思います。