「お母さんがボクの頭は悪いって」
- 2020/06/16
- 01:48
Aloha!
衝撃的なタイトルですが、実話を元にしています。
そろばん教室で教えていて、
いつもと様子の違う子がいました。
「なんか、今日はいつもと違うみたいね。
どうしたの?」
と聞くと、その子は悲しそうな顔をして
小さく首を振ります。
「ん?いつもと違うと思うよ。
私の勘違いかな?」
頷く子ども。
「そうかぁ。勘違いか。笑」

(年長女子の色ぬり 大人よりうまい)
少しすると
手が止まっていてやる気が起きない様子。
問題を読み上げてやると、
ちょっと楽しそうに弾きだしました。
「こういうの、読み上げ算って言うんだよ。
読み上げ算は、耳で聞いてやるでしょう?
耳の良い子は頭も良いんだよ。」
するとその子はまた首を振ります。
「?どうして首振るの?」
「お母さんが、ボクの頭は悪いって言った」
なんということでしょう!
なんてふざけている場合ではありません。
私はその子の目を見て言いました。
「それは、お母さんが間違っているよ。
〇〇くんの頭は悪くないよ。
それどころか、とってもいい頭だよ。」
もう一度、その子の両手をとって言いました。
「いい?〇〇くんは、
とてもいい頭を持っているんだよ。
誰が何て言っても、ぜったい」
*******
お母さんが直接そんなことを言ったとは思えないのですが、
子どもがそう受け取ったことは事実です。
どのような対応が
子どもにそう思わせたのかはわかりませんが
こんな悲しいことを
まだ小さな子どもに言わせてはいけません。
この子のお母さんに直接話そうかと思いましたが
この子だけでなく
そう思っちゃった子って
意外とたくさんいるんじゃないかと思ったのです。
(もちろん、あとでお話ししようと思います)
数年前にも、いえ、去年も一昨年も、
似たような、勇気をくじかれた子がいました。
お父さん、お母さんたちが
一人でも多く
我が身を振り返ってくたらいいなと思い、
ブログに書くことにしました。
自分の何気ない言葉や
瞬間的な感情的な対応が
子どもにどう影響しているかを
いつも考えてください。
私は子どもの味方であると同時に
その子どもを取り巻く大人の味方でもありたいと思っています。
お子さんとのやりとりで
迷ったときはいつでも私を思い出してください。
お父さん、お母さんを責めたいのではありません。
一緒に考えていきたいのです。
子どもがその子らしく
のびのびと能力を伸ばしていく方法を。
******

この、赤と黄色のシール、
どうしちゃったと思いますか?
この子は
初めてのドリルに付いていたシールを
どうすればいいかわからなくて、
細切れにちぎっちゃったんです。
そのあとで、
私が気づき
「あ、これね、裏側がシールになっていたんだよ。
ほら、こんな風に」
って言って、
でも私ももうお婆だから裏紙がめくれず。
色紙を同じ形に切ってあげようかと思い
他のところを先にやっておくように言って
少しその場を離れたら、
小さくちぎったそれを
モザイクのように綺麗に敷き詰めていたのです。
そばで見ていた他の子も
「すごいねぇ」
「私だったら泣いちゃう」
「泣かないけど、やめちゃう」
など、口々に賞賛していました。
この子の状況対応力、諦めないココロ、
解決力、図形認識能力、手先の巧緻性
素晴らしいです。
そしてまた、周りの子どもたちの
素直で優しいほめ言葉。
なかなか同じようにはできません。
*******

こちらは
ママさんと私がお話ししている間、
お絵かきをして待っていた
年長女子の作品。
わかる人にはわかる。
あの人たちの衣装です。
「見ないで描いたの?」
「見るわけないじゃん!
覚えているんだよ、頭で!」
いろんなことがある教室です。
いろんな子がいる教室です。
どの子も、かけがえのない地球の宝です。
未来の光の花です。

Love is like a flower – you've got to let it grow.
愛は花のようーあなたはそれを成長させなければならない
(ジョンレノンの名言)
お読みいただきありがとうございました。
Mahalo!
衝撃的なタイトルですが、実話を元にしています。
そろばん教室で教えていて、
いつもと様子の違う子がいました。
「なんか、今日はいつもと違うみたいね。
どうしたの?」
と聞くと、その子は悲しそうな顔をして
小さく首を振ります。
「ん?いつもと違うと思うよ。
私の勘違いかな?」
頷く子ども。
「そうかぁ。勘違いか。笑」

(年長女子の色ぬり 大人よりうまい)
少しすると
手が止まっていてやる気が起きない様子。
問題を読み上げてやると、
ちょっと楽しそうに弾きだしました。
「こういうの、読み上げ算って言うんだよ。
読み上げ算は、耳で聞いてやるでしょう?
耳の良い子は頭も良いんだよ。」
するとその子はまた首を振ります。
「?どうして首振るの?」
「お母さんが、ボクの頭は悪いって言った」
なんということでしょう!
なんてふざけている場合ではありません。
私はその子の目を見て言いました。
「それは、お母さんが間違っているよ。
〇〇くんの頭は悪くないよ。
それどころか、とってもいい頭だよ。」
もう一度、その子の両手をとって言いました。
「いい?〇〇くんは、
とてもいい頭を持っているんだよ。
誰が何て言っても、ぜったい」
*******
お母さんが直接そんなことを言ったとは思えないのですが、
子どもがそう受け取ったことは事実です。
どのような対応が
子どもにそう思わせたのかはわかりませんが
こんな悲しいことを
まだ小さな子どもに言わせてはいけません。
この子のお母さんに直接話そうかと思いましたが
この子だけでなく
そう思っちゃった子って
意外とたくさんいるんじゃないかと思ったのです。
(もちろん、あとでお話ししようと思います)
数年前にも、いえ、去年も一昨年も、
似たような、勇気をくじかれた子がいました。
お父さん、お母さんたちが
一人でも多く
我が身を振り返ってくたらいいなと思い、
ブログに書くことにしました。
自分の何気ない言葉や
瞬間的な感情的な対応が
子どもにどう影響しているかを
いつも考えてください。
私は子どもの味方であると同時に
その子どもを取り巻く大人の味方でもありたいと思っています。
お子さんとのやりとりで
迷ったときはいつでも私を思い出してください。
お父さん、お母さんを責めたいのではありません。
一緒に考えていきたいのです。
子どもがその子らしく
のびのびと能力を伸ばしていく方法を。
******

この、赤と黄色のシール、
どうしちゃったと思いますか?
この子は
初めてのドリルに付いていたシールを
どうすればいいかわからなくて、
細切れにちぎっちゃったんです。
そのあとで、
私が気づき
「あ、これね、裏側がシールになっていたんだよ。
ほら、こんな風に」
って言って、
でも私ももうお婆だから裏紙がめくれず。
色紙を同じ形に切ってあげようかと思い
他のところを先にやっておくように言って
少しその場を離れたら、
小さくちぎったそれを
モザイクのように綺麗に敷き詰めていたのです。
そばで見ていた他の子も
「すごいねぇ」
「私だったら泣いちゃう」
「泣かないけど、やめちゃう」
など、口々に賞賛していました。
この子の状況対応力、諦めないココロ、
解決力、図形認識能力、手先の巧緻性
素晴らしいです。
そしてまた、周りの子どもたちの
素直で優しいほめ言葉。
なかなか同じようにはできません。
*******

こちらは
ママさんと私がお話ししている間、
お絵かきをして待っていた
年長女子の作品。
わかる人にはわかる。
あの人たちの衣装です。
「見ないで描いたの?」
「見るわけないじゃん!
覚えているんだよ、頭で!」
いろんなことがある教室です。
いろんな子がいる教室です。
どの子も、かけがえのない地球の宝です。
未来の光の花です。

Love is like a flower – you've got to let it grow.
愛は花のようーあなたはそれを成長させなければならない
(ジョンレノンの名言)
お読みいただきありがとうございました。
Mahalo!