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ある中学生のお話

Aloha!

世間が騒いでおりますが私は至って平穏です。

だいたい、マスコミって
一つの意見を異口同音に叫び続けるから、
テレビやネット上のニュースばかり見ていると
洗脳されちゃいそうな気がする。

だから私はTVもニュースも必要以上に見ないようにしています。

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さてさて、ある日のこと、
中学受験の勉強に専念するということで退塾したかつての珠算生が
再入塾したいと戻ってきました。

聞くところによると彼は某有名私立中学に見事合格。
この中学校は下校時間が毎日3時前と早く、部活動も週に3回。
生徒たちは彼のようにかつて夢中になったお稽古事に戻ったり、
新しいことを学び始めたりと
空いた午後の時間を「好きなこと」に使っているのだそうです。

この中学校、すてきだゎ!
この時期の少年少女たちに大事なのは
「好きなことに打ち込む時間」だと思うのです。
その時間をぽ〜んと投げてあげたこの大学付属中学校、
余裕のある大人を幾人も輩出することでしょう。

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(本文と関係はありません)

先々余裕を持たせたいから
今、頑張らせる。
これ、完全に間違っています。
持たせたいあなたが子どもを頑張らせる。
ああ、間違っています。

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(ハワイじゃないよ沖縄だよ)

小さい時に自由をたっくさん経験して、
人生の領域を広げてあげなかったら、
大きくなってからそれをするのは大変なこと。

自由って、自分で決めてやりたいようにやることですよね。

「頑張らないと楽にならない、自由になれない」なんていう
マインドコントロールが染み付いて、
自由に生きるという言葉はどこか遠くの未開の地か何かのもので
ずっとずっと先にくるもので
自分が生きる今ここの足元には「ありえない」選択肢になってしまうんです。
そして次第に自由の意味を取り違えてしまう。

今日はどの珈琲を飲むか、決める。
みたいなちっさなことを「自由」と勘違いして
「幸せ」と勘違いして
そして・・・
私のように辛くなってから気づくんです。

「ああ、私、幸せじゃなかったんだ…」
「あれ?おかしいな?自由に生きてるはずなのに、息が詰まる」
って。

********

子どもには、やりたがることをやりたいだけさせてあげる。
それが子どもの生きる道。
そうして大人になった人は何でも自分で決めて自由に行きていけるでしょう。

どうしてそれができないの?
何を恐れているの?
子どもを信じるって難しいこと?
子どもはあなたよりも劣っているから指導するの?

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(我が家の自由人)

「その中学校に入学するために、受験勉強をさせるんです」
って言う人もいますよね。
はい。
子どもが自分で情報を得て、自分の目で見て、親の期待なしに決めて、
自らやっていることならば、
それは子どもにとっては遊びの類で、
そこから楽しく色んなことを身につけるでしょう。
時に辛いことがあっても、誰のせいにもせず自分で乗り越えるでしょう。
入学した先でも、自分で考えて学生生活を楽しむでしょう。

親が仕組んだ受験はどうなんだろう?
成功する場合ももちろん多くあるでしょうが、リスキーだなぁ。

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(沖縄 I love 南国)

さてさて、その某中学に通う彼は、毎週2回そろばん塾に通うことになりました。
「自分が自信を持てるのは計算で、そろばんが好きだったから、
 もう一度チャレンジして五段くらいまでは取りたい。」
と、自分の言葉で力強く語った彼に成長を感じました。

検定級(段)は結果ですから、どこまで進むかは、やめる時に決まります。

そんなことより、彼が自分の目標を自分で立てたことに拍手。
応援します。
小学生とはまた違う気持ちでそろばんを弾くのでしょうね。
楽しみです。



一つの事例から学べることがいくつもあります。

みなさんは、お子さんにどうやって人生を決めて行く大人になって欲しいですか?
そのために「今」何をしますか?

みなさん自身は10年後、どんな気持ちでいたいですか?
そのためにできる「好きなこと」は何ですか?
もしも「今から頑張っておいた方が絶対いいよ!」って誰かから言われて
頑張ったとして、それは楽しいことなのかな。
それで何を学ぶのかな。

人生いろいろ
ケース・バイ・ケースですから
一口にこうだって言いませんが、
自分の人生は自分で決めなくちゃね!

お読みいただきありがとうございました。
またお会いしましょう。

ごきげんよう

Mahalo!

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プロフィール

池田彰子

Author:池田彰子
アドラー心理学、日常、ココロの中などを綴っていこうと思います。